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水漏れ防止テープは、どんな状態の時に使う? 正しい使い方と水漏れの対処法について解説

お役立ちコラム

水漏れ防止テープを見たことがない、という方でも、なんとなく使い道の予想はできるという方は多いかと思います。その文字の通り、水漏れの防止テープは水漏れや水に濡らしたくない部分の補修として使用する、防水テープのことを指します。しかし、実際に買ったはいいものの正しい使い方が分からない、どんな時に使うべきか判断ができない、という方は意外にも多いです。今回はそんな水漏れ防止テープの正しい使い方や、どんな状態の時に使うのがいいのかを解説していきます。万が一の水漏れトラブルの際にも、使い方を知っていれば冷静に対処できます。是非この機会に覚えてみてくださいね。

水漏れ防止テープの正しい選び方とは?

防水テープだけでも、多くの種類のテープが存在しており、細分化すると片手では数え切れないほどの種類があります。そのため水漏れした際などに、「どの防水テープを使えばいいか分からない」と思われる方も多いです。ここでは、水漏れした場所に応じた水漏れ防止テープの選び方について解説をしていきます。使ってはいけない、といったものはありませんが、まだ買っていないという方は以下を参考に水漏れ防止テープを選びましょう。

ひび割れには「仮補修テープ」

▶使用場所の例
・便器、浴槽などの水回り
・タイル、石材
・配管パイプ など

水回りにとても強く、比較的オールマイティーに使うことができるのが、この「仮補修テープ」です。仮補修テープはバスタブ専用、パイプ専用などといった使用場所に特化した商品なども多く開発されており、ホームセンターやインターネット通販で気軽に購入することができます。その他にも、デザイン性に特化した洗面台などはタイル材が使われることもありますが、アクリル製なので目立ちにくく、デザイン部分のひび割れ補修にも使用することができます。もちろん配管パイプにも使用できますので、配管に亀裂などが生じた場合などは、仮補修テープを巻き付けることで効果を発揮することができます。ただし屋外に向かないタイプもあり、仮補修テープを巻いたまま放置してしまうと、配管の劣化原因にもなってしまいますので注意が必要です。

配管パイプには「自己融着テープ」

▶使用場所の例
・給水管、排水管パイプ など

屋内外問わず配管の水漏れに使うことができるのが、この「自己癒着テープ」です。テープと聞くと、接着剤のような物で粘着性質があるものをイメージするかと思いますが、自己癒着テープには粘着性質はありません。そのため平面や壁面などに貼り付けることができません。しかし巻き付けることでテープの表面と裏面が密着し合い、空気や水の通り穴をしっかりと防ぐため、配管などの筒状の水漏れ防止に非常に役に立ちます。

隙間やカーブ面には「防水補修テープ」

▶使用場所の例
・窓のサッシ周辺
・水回りのカーブ面
・内装材の接着 など

防水性能が高く、水回りを中心に使用できるのが、この「防水補修テープ」です。窓のサッシ周辺からの雨漏りが発生してしまった際、雨が入り込んでくる隙間などに貼り付けたり、他のテープでは補修しにくいカーブ面の補修をすることができます。またDIYなどをする方であれば、内装材の接着などに使う事もできます。商品により様々ですが、ポリエチレン性などを使用し防水性能を高くすることで、水の侵入を防ぐことができます。

水漏れ防止テープの正しい使い方とは?

水漏れ防止テープだけでも、様々な種類やタイプがあると知っていただくことができたかと思います。細分化すれば更に多くの水漏れ防止テープがあるため、使用箇所に応じて合う商品を探してみるのもオススメです。ホームセンターなどに行くと、使用箇所や用途別に細かく分けられた水漏れ防止テープがあったり、その他色などを選ぶこともできます。また、一時的な補修で急な水漏れの場合は、とにかく止めることが最優先ですので、最適な水漏れ防止テープではなくても、使えるものであれば使ってしまってもOKです。ただし正しい使い方をしなければ、水漏れを上手く止めることができません。ここからは、水漏れ防止テープの正しい使い方を解説をしていきます。

①水漏れしている箇所の元栓をしめる

まずは最初の応急処置として、水漏れしている箇所の元栓をしめましょう。各止水栓の位置は以下の通りになります。

▶各止水栓の位置一覧
お風呂:浴室内蛇口の根元
キッチン:シンク下の配管付近
洗面台:ボウル下の排水管付近
トイレ:トイレ本体背面の配管付近

止水栓は蛇口タイプのものは、蛇口をひねる要領で時計回りに回すと止水ができます。蛇口タイプではなく一本線の溝がある止水栓の場合は、マイナスドライバーが必要となります。こちらも同様に、マイナスドライバーを当て時計回りに回すことで止水ができます。ただし注意したいのが、止水栓がかたく一定の力をかけても動かない場合です。特にマイナスドライバーを使用している時は、蛇口タイプに比べて力がかかりやすく、止水栓を傷めてしまう原因になります。力加減が難しい、なかなかしめることができない、という場合は一度作業を中断して業者に連絡するようにしましょう。水があまりにもすごい勢いで流れ出ている、という場合は家の元栓をしめることで対応することもできます。

②水漏れしている箇所を綺麗にする

止水が完了したら、次は水漏れしている部分を簡単に掃除します。水回りは日常生活でもよく使う部分ですので、汚れが付着していることもあり、水漏れ防止テープが綺麗に貼れない可能性がありますので、出来る限り汚れは取り除いておきましょう。排水管からの水漏れは、配管内にたまっている水が抜けることで水漏れ自体は落ち着きます。排水管から水が抜けきったタイミングで掃除をすることで、テープを綺麗に貼ることができます。給水管からの水漏れは止水栓をとめることで水が流れ出ることを防ぐことができます。

③水漏れ防止テープを貼る

ここでようやく水漏れ防止テープの出番です。それぞれの貼り方は以下の通りです。またそれぞれの水漏れ防止テープを使用する際には、該当箇所が綺麗になっていることを確認し、また十分に乾燥していることを確認してから、作業に入りましょう。

▶仮補修テープの貼り方
ひび割れ部分にテープを貼り、上から押さえつけるようにして貼り付けていきます。気泡が入らないように定規などで気泡を抜きながら貼ると、より綺麗に貼ることができます。

▶自己癒着テープの貼り方
自己癒着テープは、しっかりとテープを引き伸ばして巻き付けることで、より効果を発揮します。引き伸ばす目安はテープの2倍ほどです。そこまで強い力を必要としないため、簡単に引き伸ばすことができますが、難しい場合は2人体制で行うとスムーズです。配管パイプに対して3~4周巻き付けて完了です。更にその上から防水補修テープを巻くことで、より強い防水性能を発揮します。

▶防水補修テープ
仮補修テープの貼り方と同様に、上から押さえつけるようにして、圧をかけて貼っていきます。窓のサッシなどであれば、下から上に向かって貼っていきます。カーブ部分はテープを細切れにして貼り付けることで、簡単に補修ができます。その他にはカーブ面に差し掛かったら一度テープを持ち上げ直角にし、テープ同士を貼り付けます。その後再び進行方向に向かってテープを貼り付けていく、という方法があります。言葉だけでは少し難しい部分がありますが、マスキングテープの貼り方などで動画検索を行うと、近いものが出てきますので是非参考にしてみてくださいね。

水漏れ防止テープは、あくまでも一時的な応急処置!

ここまで水漏れ防止テープの選び方や使い方について解説を行ってまいりましたが、いかがだったでしょうか。水漏れ防止テープは、特別な技術は必要ないため誰でも簡単に使うことができます。また手に入りやすくその性能もいいため、つい水漏れ対策に水漏れ防止テープを使用して、そのまま放置してしまう・・・なんて方も多いです。しかし水漏れ防止テープは、水漏れにたいしてあくまでも一時的な応急処置で使用するもので、長時間放置して使い続けることはオススメできません。テープの種類によっては「長期間使えます!」と書いてあるものもありますが、水漏れは発生している箇所によっては重大な二次被害につながることもあり、また雨漏りなどの場合は目に見えない場所に被害が発展している可能性も十分に考えられます。

応急処置後は必ずプロの業者に連絡を

水漏れ防止テープで応急処置を行ったら、必ずプロの業者に連絡をして、該当箇所の修理や被害の確認をしてもらいましょう。小さなトラブルでも、何回も繰り返すことで住宅に大きなダメージを与えてしまうこともありますし、その分費用もかさみます。プロの業者と聞くと「大きな被害が発生した時に依頼したらいい」と思われがちですが、水漏れや雨漏り被害は小さなトラブルのうちにいかに適切に対処できるかで、今後の住宅の寿命も決まってきます。小さなトラブルでメンテナンス費用を使いたくない・・・という気持ちも分かりますが、放置してしまうことでより大きな修理費がかかることもあります。水漏れや雨漏りに気付いたら、どんなに小さなトラブルでも、水漏れ防止テープでおさまったとしても必ず業者に連絡するようにしましょう。

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賃貸の場合は、大家さんや管理会社に先に連絡

上記ですぐに業者に連絡しましょうと記載していますが、賃貸の場合は話は別です。状況に応じでですが、止水栓を止めた後、タオルやバケツなどで対応できるレベルの水漏れや雨漏りの場合は、水漏れ防止テープを使用する前に大家さんや管理会社に先に連絡をしましょう。賃貸の場合、修理業者を管理側が指定してることが多く、自分で勝手に修理ができないような取り決めになっている賃貸もあります。また応急処置として使用する水漏れ防止テープによって、修理箇所に粘着剤が付いてしまう、などの場合もあり原状回復時に響く可能性も0ではありません。余裕がある状況であれば応急処置に水漏れ防止テープを使用していいか事前に確認し、状況が悪く応急処置として既に使用した場合はその旨も忘れず伝えるようにしましょう。また業者は自分で呼んでいい場合は自分で手配、管理側の指定業者があるようであれば管理側もしくは自分でその業者に手配する流れとなります。

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まとめ

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。