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お風呂の換気扇、正しく掃除できていますか? 放置するとどんなリスクがある?

お役立ちコラム

お風呂の掃除はしっかり行っているけれど、換気扇の掃除は積極的に行っていない。そのような方は、珍しくありません。換気扇は天井付近に設置されている、もしくは天井部分に設置されていることが多いため、汚れがついていても気付けないことが多いです。しかし、換気扇の汚れを放置すると、さまざまな不都合が生じることがあります。今回はそんなお風呂についている換気扇について、正しい掃除方法を解説していきます。また換気扇の掃除を正しく行えていない、あるいは掃除そのものを放置してしまうと、どんなリスクがあるのかについても詳しくお話していきます。心当たりがあるという方は、是非本記事を読み、換気扇の正しい掃除法を実践してみてくださいね。

お風呂の換気扇につく汚れとは?

換気扇と聞くと、空気を循環させるものというイメージをされるかと思います。お風呂場ではキッチンのように油などを使うこともないため、お風呂の換気扇に汚れる要素はないのではないか、と思われる方もいるのではないでしょうか。しかし、お風呂の換気扇には想像するよりも汚れが溜まっています。では、一体お風呂の換気扇にはどんな汚れが付いているのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

ホコリ

浴室では髪の毛など意外にゴミは出ないのではないか、と思われる方も多いですが、実はホコリがたまりやすい場所でもあります。浴室内でホコリが立つことはあまりないかと思いますが、出入りする際に洗面脱衣室や廊下にあったホコリが、浴室内に入り込んでしまうことはよくあります。目に見えるほど大きなホコリであれば湿気で舞い上がることはなくても、小さなホコリであれば空気と一緒に換気扇に吸い込まれてしまい、換気扇内部に小さなホコリがどんどん蓄積されていきます。その結果、気付いたときには大きなホコリとして、換気扇内部に留まってしまうことがあります。

カビ

浴室内は高温多湿な環境になりやすく、カビの生息環境としてカビからすると最適な状態になってしまいます。カビの発生を防ぐために換気扇は設置されていますが、換気扇内は吸い上げた水蒸気などが付着しやすく、換気扇内でカビが繁殖してしまうことがあります。換気扇内は意図的に取り外さない限り目につきにくい部分ですので、カビがあることに気付けない方も多いです。また、浴室天井や床などにカビがある状態だと、空気中に放出されたカビの胞子を換気扇が吸い込んでしまい、換気扇にカビがうつってしまうといった発生経路の場合もあります。

お風呂の換気扇の汚れ、放置するとどんなリスクがある?

お風呂の換気扇の汚れは、ホコリとカビによって発生することを知っていただけたかと思います。水を使う場所でホコリが溜まるという部分は想像がしにくく、意外に思われた方も多いのではないでしょうか。しかし、お風呂の換気扇の汚れは、放置することでどんどん汚れが蓄積され、またその汚れが浴室内を空気として循環するという悪循環が発生します。同時にお風呂の換気扇が汚れていく中で、さまざまな二次被害も発生してしまいます。ここでは、お風呂の換気扇汚れを放置することにどんなリスクが潜んでいるのかについて、詳しく解説をしていきます。

ホコリがお風呂の中に落ちる

換気扇の中に溜まったホコリは、小さなホコリのまま浴室内を循環することもあれば、大きなホコリとして換気扇から落下することもあります。換気扇稼働時にお湯を貯めた浴槽に入っている場合、その浴槽の中にカビや雑菌が繁殖しているかもしれないホコリが落ちることになり、衛生的にも好ましくはありません。また小さなお子さんがいるご家庭では、ホコリを誤飲してしまうリスクもあるため、注意が必要です。

カビによる健康被害が発生する

換気扇内にカビが発生してしまうと、換気扇を通して広い範囲にカビの胞子が飛ばされてしまいます。カビの量が多いと、その分カビの胞子も多くなります。厄介なことにこのカビの胞子は人間の目では確認することができず、こうしたカビの特徴がカビを更に繁殖させてしまう原因にもつながります。さらにカビの胞子を人間が吸い込むことによって、過敏性肺炎やアレルギー性鼻炎などの健康被害を引き起こすことがあります。また喘息の誘発するリスクもあり、喘息を持っている方にとっては命を脅かす危険な存在にもなりえます。肺炎も小さなお子さんや高齢の方には危険な健康被害のひとつです。

換気扇稼働時に異音がする

換気扇内部にホコリが溜まってしまうと、換気扇稼働時にホコリが障害物となり、異音の原因になることがあります。異音は低いズーンとした音や、カラカラとフィンが何かに絡まるような音であることが多く、換気扇稼働時の機械音と間違えてしまっている方もいます。しかし、通常であれば換気扇稼働時に異音がすることはないため、異音がする場合は換気扇内部のお手入れ不測のサインです。

換気効率が悪くなる

お風呂の換気扇に汚れが溜まったままになっていると、換気扇の換気効率が悪くなってしまいます。換気効率が悪くなると、浴室内の湿気を上手く外に逃がすことができず、カビが発生しやすくなるなどの悪循環に陥ります。また、換気効率が悪くなり換気扇の稼働時間が長くなることで、電気代が高くなることもあります。

お風呂の換気扇の正しい掃除方法とは?

お風呂の換気扇は、きちんと掃除できていなかったり汚れを放置してしまっていると、様々な二次被害が発生することを知っていただけたかと思います。特に浴室乾燥機などと一緒になっている天井付きの乾燥機は、取り外す動作もあるためハードルが高く感じてしまいますよね。しかし、お風呂の換気扇は正しい掃除方法を身に付けることで、清潔な浴室を保つことができます。それでは、お風呂の換気扇の正しい掃除方法について、その方法と手順を具体的に解説していきます。是非参考にしてみてくださいね。

浴室のブレーカーを落とす

換気扇内部の電気回路が故障している場合、感電などのリスクがあるため、念のため浴室のブレーカーを落としてから作業を始めるようにしましょう。浴室乾燥機付きの換気扇などは、単体で電源が付いていることも多いですが、中には換気機能だけ操作できないものもあります。これは2003年7月の改正建築基準法が施行され、24時間換気システムを設置することが原則義務化されたことが関係しています。以降、基本的には住宅以外にもホテルの客室にあるお風呂などでは、原則24時間換気が行われています。しかし、中には電気代が気になると換気扇を消してしまう方もいます。そのため賃貸などでは、ブレーカーを落とさない限り換気システムの電源を落とせないというケースもあります。スイッチなどで換気扇を操作できない場合は、ブレーカーを落とすという作業をおこなようにしましょう。また作業後、換気扇の電源を必ず付けるようにしましょう。

換気扇のカバーを取り外す

続いて換気扇のカバーを取り外す作業を行います。プロペラタイプの換気扇であれば、プロペラを覆っているパネルの両端を持ち、手前にずらすようにして外しましょう。プロペラは、プロペラの中心部分を押すことで外れる仕様であることが多いです。無理にプロペラ部分に手をかけて引っ張ってしまうと、プロペラの破損につながりますので注意しましょう。天井付けの四角い換気扇の場合は、換気扇を覆ているカバーを外しましょう。こちらも手前にずらす、もしくは引くようにして外すことができます。カバー付近にネジが付いている場合は、ネジを外すことでカバーを外すことができます。カバーが落下して怪我をしないよう、二人体制で行うと安全です。ネジがなく手で触れてもカバーが動かない場合は、内部にあるホコリフィルターを取り外すことができないタイプですので、以後の作業ではホコリフィルターが外れないタイプの手順をご参照ください。

換気扇のホコリを取り除き中性洗剤で洗う

【ホコリフィルターが外れるタイプの掃除法】
換気扇のカバーを取ったら、中にあるフィルターを取り外します。フィルターを取り外したら、まずはフィルターについているホコリを、ティッシュなどで取り除きましょう。フィルターが乾燥している状態であれば、掃除機を使ってホコリを吸うとより綺麗に掃除できます。次に、中性洗剤を付けたスポンジで、ホコリフィルターを洗っていきます。優しく擦り洗いを行いましょう。カビが付着している場合は、カビ取り洗剤を使うのもオススメです。綺麗になったら、お湯や水で洗剤をしっかりと洗い流します。プロペラタイプの換気扇は、この時に一緒にプロペラも洗っておきましょう。

【ホコリフィルターが外れないタイプの掃除法】
換気扇のカバーが外れないタイプでは、ホコリフィルターも取り外しができないことが多いです。しかし、掃除用にホコリフィルターのつまみが設置されていますので、そのつまみを持ってホコリフィルターを換気扇から引き出します。最大限引き出した後は、ティッシュや掃除機を使ってホコリを取り除きます。その後、スポンジに中性洗剤を付け、フィルターを洗いっていきます。ただしフィルターが外れるタイプと違って、水で洗い流すことはできません。仮に水をかけたとしても、換気扇内部に水が入ってしまい故障の原因につながります。そのため、洗剤を使用した際は、清潔な水を含ませた雑巾などで洗剤を拭き取っていきます。水で流すよりも時間がかかり手間がいりますが、丁寧に雑巾で洗剤を落としていきましょう。

ホコリフィルターを乾燥させる

洗って簡単に拭き取ってから、ホコリフィルターをすぐに元に戻してしまう方が多いのですが、ホコリフィルターは拭き取りだけではなくしっかりと水気が取れて乾燥するまで戻さないようにしましょう。しっかり乾燥させないまま戻してしまうと、せっかく綺麗に掃除しても、再びカビを発生させてしまう原因にもつながります。また、水気が残っていることで、故障原因にもつながります。フィルターが取り外せるタイプのものは、日光などに当てて乾燥させるのも除菌効果がありオススメです。ただし、急いでいるからと言って浴室内でドライヤーの熱風で乾かす、などしないようにしましょう。浴室内での電化製品の使用は、感電のリスクがあります。時間をかけて十分乾かすか、どうしてもすぐに乾かしたい方は取り外せるホコリフィルターであることを前提に、浴室の外でドライヤーを使うようにしましょう。

ホコリフィルターを戻し、ブレーカーを付ける

ホコリフィルターが完全に乾燥したら、取り外した時と同じ手順で戻しましょう。この時にカバーを付け忘れてしまう方が多いため、カバーも取り付けたことを確認した上で、ブレーカーを付けましょう。ブレーカーを付けた際には、必ず今まで通りに問題なく稼働しているか、異音や異臭がしないかを確認しましょう。問題なく稼働しているようであれば、これで換気扇の掃除は完了です。

プロの業者によるクリーニングもオススメ!

ここまでで、自宅でできるお風呂の換気扇の掃除方法について解説をしてきました。特別な道具なども必要ないため、実践しやすいかと思います。換気扇は定期的に掃除を行うことで、カビの発生予防ができ、清潔な浴室にすることができます。特に浴室乾燥機脳が付いている換気扇であれば、衣類を浴室内に干す分、衣類の繊維やホコリが溜まりやすくなります。使用頻度に応じて、換気扇のホコリフィルターなどは週に1回程度掃除してあげると、いつまでも清潔に保つことができます。しかし、長期間放置してしまっている換気扇であれば、カビが根をはってしまっており、自宅での掃除では完全に除去できないこともあります。また換気扇の掃除は転落などの危険も伴うため、なかなか実施できないというご家庭も多いかと思います。そんな時に是非活用していただきたいのが、プロの業者によるクリーニングです。プロの業者によるクリーニングでは、自宅では取り外せないような細かな部品まで取り外し、強力な洗剤でしっかりとカビを取り除くことができます。プロの業者によるクリーニングは普段の掃除ではなく、普段の掃除で落としきれない部分をカバーする目的で、数ヶ月に1回~年に1回の頻度で依頼すると、より綺麗な換気扇を保つことができますよ。

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まとめ

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。