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お風呂の暖房を付けると臭い? 対処策はある?

お役立ちコラム

12月に入り冷え込みも強くなってきましたね。特にこの時期に多いのがお風呂場でのヒートショックです。ヒートショックは命に関わることもある大変危険な現象です。寒暖差により発生することが知られており、既にヒートショック対策としてお風呂内を暖房で温めるという方も多いかと思います。浴室乾燥機に暖房機能がついているというご家庭では、今まで以上に浴室乾燥機の出番が増えるかと思います。しかし久々に暖房機能を使ってみたら「雑菌が繁殖した雑巾の臭い」や、「独特なむわっとした臭い」がした・・・そんなお悩みはございませんか? その臭い、放置していると健康被害につながる可能性もあるため大変危険です。今回はお風呂の暖房からする臭いの原因と、その対処法について解説をしていきます。

お風呂の暖房が臭い原因は?

それではさっそく、お風呂の暖房が臭う原因について見ていきましょう。お風呂の暖房は一般的には浴室乾燥機内に内蔵された暖房機能を使うことが多く、ストーブなどと違って年中設置してある状態がほとんどかと思います。冬にしか暖房を使わなくても、浴室内にある限り乾燥機には汚れが蓄積されていきます。この汚れがお風呂の暖房の臭いにつながってしまうのです。では具体的にどんな汚れが臭いの原因になるのでしょうか。

「カビ」による臭い

浴室内で臭いが原因になる一番多い汚れが「カビ」です。古くなった浴室の隅などにカビがついている、というのを見たことがある方も多いかもしれませんが、同様に浴室乾燥機内にカビが発生することがあります。カビは主に以下の要因が揃うと発生します。

▶カビの発生しやすい要因
・湿度が65%以上
・室温が25℃以上

冬場でもお風呂場は上記の条件を満たしやすく、またカビは水垢や石鹸カスの汚れなどを養分として繁殖するため、水回りに発生しやすいです。カビは最初はお風呂の隅や、石鹸ボトルの裏、お風呂の椅子の裏などに発生しますが、目に見えない胞子を飛ばして更に広い範囲に繁殖範囲を広げていきます。その結果浴室乾燥機内などにも付着し、カビ汚れが広がっていってしまいます。カビは生乾きの衣類の臭い、雑巾のような臭いと例えられることが多く、臭いですぐにカビの発生に気付くことができます。

「ホコリ」による臭い

浴室乾燥機を使う方であれば、乾燥時に乾燥機内に入り込んでしまった衣類やタオル類のホコリが臭いの原因になることがあります。ホコリは雑菌繁殖の元になってしまったり、倉庫の中のようなホコリっぽい臭いの原因にもなります。しかし乾燥機内は掃除がしにくく、ホコリが溜まるという認識がない方も多いため、長い期間放置されてしまっている乾燥機もあります。長い期間放置されたホコリは乾燥機内にこびりつき、清潔な状態とは言えません。またホコリ詰まりにより異音がすることもあります。

「換気不足」による臭い

ホコリが取り除かれずそのまま蓄積されている換気扇は、換気不足に陥ってしまっていることがあります。その結果、換気不足による下水のような臭いを放つことがあります。下水のような臭いがした場合、まず排水口や排水管を疑いますが、排水口や排水管が逆流しておらず掃除をしても臭いがする・・・という場合は、換気扇のホコリ詰まりによる換気不足であることが多いです。

「経年劣化」による臭い

浴室乾燥機や暖房機能は、使用していくと徐々に劣化をしていきます。初期段階では気にならなくても、次第に劣化により部品が焼け焦げ臭いを放つことがあります。掃除をしているのに改善されない、などの場合は経年劣化による臭いである可能性があります。経年劣化した浴室乾燥機や暖房機能は、ホコリが詰まりやすかったり、異音がしたり常に変な臭いがする、といった特徴があります。

お風呂の暖房の臭い、放置するとどうなるの?

お風呂の暖房を付けた際に臭いと感じても、掃除をする時間がないから後回しにしよう、問題なく使えているから臭いくらいいいや・・・と、臭いの対処をせずに放置をしてしまっているという方も多いのではないでしょうか。しかしお風呂の暖房の臭いは、放置すると健康被害にも関わります。ここではお風呂の暖房の臭いを放置すると、どんな危険があるのかを詳しく解説をしていきます。

カビによる健康被害

お風呂の暖房の臭いで一番怖いのが、カビによる健康被害が発生することです。カビは繁殖範囲を広げる際に、人間の目に見えないほど小さな胞子を飛ばします。その胞子が付いた場所に更にカビが繁殖していくという仕組みですが、この胞子を人間が吸ってしまうとアレルギーを引き起こす可能性があります。カビによるアレルギーは、風邪を引いていないのに鼻水やくしゃみ、咳が出るといった状態になります。原因になっているカビを取り除かない限りこのアレルギー症状は続き、酷い場合には肺炎のようになってしまうことがあります。気管支が弱い小さなお子様や高齢者、喘息などの持病がある方にとってはカビのアレルギーは健康を大きく害する原因にもなりかねません。

カビが浴室全体に広がる

乾燥機内にカビが多く発生してしまっている場合、暖房使用時など浴室乾燥機から浴室内に向かって送風され、その時にカビも風にのって浴室全体に広がってしまいます。またカビは浴室内にとどまらず、浴室の外に出て脱衣所の壁などに付着し広まっていく可能性があります。一度発生したカビは根絶が難しいものですが、暖房を多く使う冬はカビを広めやすい状態になり、頑固なカビ汚れを浴室から家全体に広めてしまう可能性があります。

浴室乾燥機の劣化を早める

ホコリ詰まりなどが発生しているにも関わらず放置している場合、浴室乾燥機そのものの劣化を早めてしまうことにつながります。入浴時に浴室内の湿度が高まり、ホコリが水分を吸収してしまうことにより内部部品に絡み、異音の原因や換気不足に陥ってしまうこともあります。

電気代が上がる

ホコリなどが詰まってしまうことにより、浴室乾燥・暖房機能の効率が低下します。その結果、必要以上に電力を使うことになり、電気代が上がってしまうということがあります。通常通りに使っているのに例年に比べ電気代が上がっている、衣類の乾燥や浴室内の暖房に時間がかかるようになった、という場合は浴室乾燥・暖房機能が低下している可能性があるため注意が必要です。

暖房器具自体から異臭がする場合、それは機器の故障や内部の汚れが原因かもしれません。放置すると、暖房器具が正常に機能しなくなる可能性があり、最悪の場合、火災のリスクも高まります。例えば、ホコリがたまり、それが焼けることによって臭いが発生することがあります。特に浴室乾燥機が併設されているような暖房機は、衣類のホコリが溜まりやすいため特に注意が必要です。

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お風呂の暖房は湿度を保つこともありますが、換気をしないと湿気がこもりやすくなります。湿気が残ると、壁や床にカビが生えやすくなり、汚れもたまりやすくなります。これが臭いの原因となり、放置することで、臭いがさらに強くなる可能性があります。暖房機能が上手く働かないことは、カビの発生を促進してしまう可能性があるため注意しなければいけません。また湿気がこもることで、カビだけではなく水垢によるヌメリ汚れが発生したり、雑菌の繁殖が広がりやすくなることがあります。酷い換気不足に陥っている場合で外気温が高い場合だと、一日放置をするだけで雑菌が浴室に広がり、床や壁に雑菌のピンク汚れが広がってしまったり、それに伴う悪臭が広がる可能性も高まります。

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お風呂はリラックスするための空間ですが、臭いが続くとリラックスできなくなります。臭いが気になることで、せっかくのお風呂の時間がストレスの原因となり、快適な入浴ができなくなります。浴室が臭いからお風呂にゆっくり浸かっていられない、なんてご相談をいただくこともあります。それほど嫌な臭いに対してストレスを感じる方が多いのです。また小さなお子さんやご高齢のご家族が住んでいる場合、嫌な臭いのする浴室では健康面や衛生面でも不安になりますよね。浴室が使いたくなくなるような嫌な空間になってしまうのは、とても残念なことです。

お風呂の暖房の臭い、気付いたらどう対処すべき?

お風呂の暖房機能を使用した時に「なんだか臭うな」と感じたら、汚れが広がっていってしまう前に手を打つことが大切です。浴室乾燥機は掃除の手間がかかるため普段あまり触らない、という方も年末の掃除のタイミングに是非チャレンジしてみてください。汚れは早い段階で除去することで、乾燥機の寿命を保つこともできますし、浴室内を清潔に使用することができます。ここでは自宅でもできる簡単な浴室乾燥・暖房機の掃除方法について解説していきます。

浴室乾燥機を掃除する前に準備するもの

掃除に当たり準備していただきたいものは以下の通りです。

▶準備するもの
・掃除機
・中性洗剤
・雑巾2枚(濡らしたものと乾いたもの)
・掃除用スポンジ

浴室乾燥機はホコリが溜まりやすい場所となっているため、可能であればマスクをして取り掛かるようにしましょう。また衣類が汚れやすい作業になっていますので、汚れてもいい服装やエプロンなどを付けて掃除に取り掛かりましょう。浴室乾燥機は上部にあり取り外しの際は足元が悪くなります。足は裸足で滑りにくくし、またスカートなど動きにくい格好は安全のために避けるようにしましょう。

浴室乾燥機の掃除手順

それでは実際に、浴室乾燥機を掃除する際の手順について解説をしていきます。掃除を始める前には窓を開け換気をし(お風呂場にない場合は家全体を換気しましょう)、浴室乾燥機の電源を切りましょう。中には電源を切ると送風に切り替わるタイプもありますので、乾燥機の電源が完全にオフのならない場合はブレーカーを落とすなどして対処し、掃除の際に浴室乾燥機が完全にOFFになっているかを必ず確認しましょう。

▶掃除手順
①浴室乾燥機のパネルとフィルターを取り外す。
②掃除機でパネルとフィルターのホコリを吸い取る。
③掃除機で落ちない汚れは、中性洗剤を含ませた雑巾でこすり落とします。
④雑巾でも落ちない汚れや細部の汚れは、掃除用スポンジを使ってこすり落とします。
⑤濡れた部分を乾いた雑巾で拭き上げる。
⑥十分に乾燥させ、パネルとフィルターを戻して完了です。

浴室乾燥機は種類によって外し方が違うこともありますので、取扱説明書をよく確認するようにしましょう。また中には濡らしてはいけないものもありますので、その場合は中性洗剤や濡らした雑巾は使わないようにしましょう。取扱説明書をなくしてしまった、という方は浴室乾燥機のメーカーを確認しメーカーに直接確認すると安心ですよ。

お風呂の嫌な臭いを消そうと、掃除をしてはみたけれど、どうにも臭いが落ちない。また数日たって臭いが復活してしまう。そんなこともあるかと思います。では、自分では解決できないお風呂の暖房からの臭い、どのように対処すればいいのでしょうか。ここでは、頑固な暖房の臭いへの対処法を解説していきますので、さまざまな方法を試しても効果がなかったという方はぜひ以下の方法を参考にしてみてくださいね。

古くなっている浴室暖房機の場合、掃除をしても臭いが染み込んでしまっていて、使うたびに嫌な臭いがしてしまうということはあります。そのため、しっかり掃除をしたうえでも改善しない、また使っている暖房機が古い場合は新しく買い替えることを検討してみてもいいかもしれません。浴室暖房機を新しいものに変えることで、より浴室をはやく暖められるようになったり、効率がよくなることで電気代が安くなることもあります。浴室暖房機単体の交換では、選ぶ暖房機のグレードや機能性にもよりますが、10万円~30万円程度が相場となります。長い目で見て新しく変えてしまった方がいいこともありますので、今の暖房機の使用期間を考慮したうえで検討してみてくださいね。

臭いの原因がカビの場合は、市販などで購入できるカビ取りグッズを使ってみてもいいかもしれません。特にお風呂の場合は、カビ取り用の洗剤が豊富にありますので、発生しているカビに応じて製品を選びましょう。掃除をしてもカビ臭が繰り返し発生する場合は、防カビ性能のある製品を使ってみましょう。今は簡単にプッシュするだけで防カビコーティングができるようなアイテムもありますので、一度試してみるのオススメです。

浴室暖房機は自分だけでは取り外し、または再設置が難しいような複雑なパーツが多くちりばめられています。そのため、自分だけで掃除するには限界があるのです。そこでぜひ活用したいのが、プロの業者によるクリーニングです。プロの業者によるクリーニングでは、外せるパーツをすべて外したうえで分解して強力な洗剤でカビやその他の汚れを落としていきます。数時間~半日をかけた作業になるため、かなり大掛かりなクリーニングとなります。しかしその一方で、原因不明だった臭いの原因を特定することができたり、普段掃除ができない部分まできれいにすることができたりなど、時間とお金をかける価値があることは間違いありません。プロの業者によるクリーニングは、年末にかけて予定が取りにくくなるため、今現在気になることがあれば早めにクリーニングに対応している業者に連絡をしてみましょう。

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まとめ

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。