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浴槽のパッキンの劣化、見逃していませんか? 放置するリスクも解説

お役立ちコラム

お風呂掃除をしていると、浴槽のふちや壁との境目にある白いゴムのような部分が黒ずんでいたり、ところどころ剥がれていたりするのを見たことはありませんか? それは「パッキン」と呼ばれる部材で、浴槽と壁の隙間を防水し、水漏れを防ぐ重要な役割を担っています。ところが、このパッキンは年月とともに少しずつ劣化し、弾力を失ったり、カビが内部まで入り込んだりするようになります。見た目の汚れだけと放置してしまうと、実は浴槽の裏側や床下で水が染み込み、建材が腐食してしまうこともあるのです。そこで今回の記事では、浴槽パッキンの劣化を見分けるポイントや、パッキンを長持ちさせるためのメンテナンス方法を詳しく解説していきます。

浴槽まわりにある白や透明のゴム状の部分、それが「パッキン」です。なんでこんなところにゴム状の部材があるのか、と疑問に思ったことがあるという方も多いかと思います。パッキンそのものは目立たない存在ですが、実は浴室の防水を支える非常に重要な部材のひとつです。パッキンがあることで、浴槽と壁、床との隙間に水が入り込むのを防ぎ、内部の構造材や下地を守っています。ここが劣化すると、浴槽内部で水漏れやカビの繁殖が進行し、目に見えない部分で大きなダメージを受けることもあります。まずはここで、パッキンの具体的な役割と種類を理解しておきましょう。

浴槽の縁や壁との境目は、毎日お湯や水が触れるため、水が染み込みやすい場所です。パッキンはその水の染み込みやすい隙間を密閉し、浴槽内部に水が侵入するのを防いでいます。もしこのパッキン部分に小さな隙間ができると、少しずつ水が裏側に浸み込み、やがて下地の木材やボードが湿気を含んで腐ってしまうこともあります。こうした水の染み込みによる被害は見た目ではわかりにくいため、パッキンの防水性が浴室全体を守る最後の砦といっても過言ではありません。つまり、パッキンの劣化はそのまま水漏れリスクに直結するのです。

浴室は高温多湿の環境で、カビが繁殖しやすい場所です。パッキンがしっかり機能していると、壁の内部や下地に水分が入りにくくなり、湿気によるカビの発生を抑えることができます。ところが、劣化して隙間が生じると、カビの根が奥まで入り込み、掃除しても取れない黒ずみの原因になります。さらに、カビが内部の素材に広がると、臭いやアレルギー症状の原因になってしまうこともあります。カビは一箇所にできてしまうと、簡単に浴室全体に広がって行ってしまいます。清潔で快適な浴室環境を維持するためにも、パッキンは欠かせない存在なのです。

パッキンは機能面だけでなく、デザインの仕上げにも重要な役割を果たしています。浴槽や壁の継ぎ目をきれいに覆うことで、全体の印象をすっきりと見せ、清潔感を演出します。特に最近の住宅では、目立たないシリコンタイプのパッキンが多く使用され、見た目にもスマートに見せることができます。色にもバリエーションが増えてきており、床材や浴槽の色に合わせて色を選ぶこともできます。劣化して変色したり、剥がれたりすると、どれだけ浴槽が清潔でも古びた印象を与えてしまうため、パッキンの状態は浴室の見た目にも大きな影響を与えるのです。

パッキンはわずかな素材ですが、隙間をしっかりと埋めることで、浴槽まわりの断熱性や防音性を向上させることにも役立っているのです。特にユニットバスでは、浴槽と壁の接合部が密閉されることで、湯温の低下を緩やかにし、快適な入浴時間を保ちます。また、水が流れる音や衝撃音を吸収する役割もあり、快適性の向上にもつながっています。小さな部材ながら、見た目だけでなく住まい全体の機能性を支えているのが浴槽に施されているパッキンの隠れた役割なのです。

パッキンの劣化は、最初のうちは小さな変化から始まります。毎日見ている部分だからこそ気づきにくいのですが、よく観察するといくつかの劣化サインが現れていることがあります。パッキンの劣化は見た目で分かることも多いため、早い段階で変化を察知できれば、補修や清掃で十分対応できる場合もあります。では実際に劣化しているパッキンとは、どのような状態なのでしょうか。ここでは、浴槽パッキンの劣化を見極めるために注目したいポイントを紹介します。

パッキンの表面に黒ずみやカビが見られたときは、まず掃除で落とせるかどうかを確認しましょう。もし市販のカビ取り剤を使っても変化がない場合、それはカビの根がパッキン内部まで侵食している状態です。表面だけでなく内部の素材まで劣化している可能性が高く、単なる汚れではなく「交換サイン」といえます。見た目だけで判断せず、触れてみてカビが染み込んでいるような感触があるなら、内部まで痛んでいる証拠です。こうした状態を放置すると、内部の構造材まで湿気が伝わり、見えないところで腐食が進行するリスクがあります。

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パッキンの劣化が進むと、素材の柔軟性が失われ、表面に小さなヒビや剥がれが出てきます。この状態になると、見た目の問題だけでなく、防水機能が大きく低下します。わずかなヒビでもそこから水が入り込み、浴槽と壁の隙間に湿気がこもる原因になります。特に角の部分や曲線のつなぎ目などは劣化が早く、気づかないうちに剥がれていることも少なくありません。もしパッキンの断面が見えるほど剥離している場合は、完全に役目を果たしていない状態です。そのまま使用を続けると、内部の木材や断熱材が腐り、リフォームが必要になる可能性もあります。

劣化の進行を判断するうえで、見た目以上に大切なのが触感です。新品時のパッキンは指で押すと柔らかく、弾力がありますが、経年劣化が進むと徐々に硬くなり、ゴムのような柔らかさがなくなります。触るとカサついていたり、押しても戻らなかったりする状態は、内部が乾燥してひび割れやすくなっている証拠です。この段階では防水性も低下しており、わずかな水の圧力でも浸水を許してしまうことがあります。劣化が表面化する前に、定期的に指で軽く押してチェックする習慣をつけるとよいでしょう。

浴室を掃除してもどこかカビ臭い、湿ったようなにおいが残る場合、パッキンの劣化によって内部にカビが繁殖している可能性があります。見た目に変化がなくても、劣化が進むと細かな隙間から水分が入り込み、内部にカビ菌が蓄積してしまうことがあります。これが悪臭の原因になるだけでなく、放置すると健康被害にもつながるおそれがあります。特に入浴時の湿気が多い環境では、においが強くなりやすいため、早めの確認が必要です。パッキンからにおいがする場合は、清掃だけでなく交換を検討するサインです。

パッキンは素材によって寿命が異なりますが、一般的にはおよそ5〜10年が耐用年数の目安です。湿気や熱にさらされる環境で使用されるため、経年劣化は避けられません。定期的に掃除をしていても、素材自体が硬化し始めたら交換の時期です。とくに築年数の長い住宅や、リフォーム後に5年以上経過している浴室は要注意。見た目が問題なくても、内部で劣化が進んでいるケースがあります。長く快適に使い続けるためには、年数を意識して点検・交換を行うことが大切です。

浴槽のパッキンは、浴槽と壁の隙間を埋めて水が入り込むのを防ぐ大切な部材です。しかし、常に高温多湿の環境にさらされるため、放っておくと徐々に硬化や変色、カビの繁殖が進みます。毎日使う場所だからこそ「消耗してしまう部分は仕方ない」「劣化してもそういうもの」と諦めがちですが、実は、日々のちょっとしたお手入れの積み重ねで、浴槽のパッキンの寿命を延ばすことは十分に可能です。ここでは、浴槽のパッキンを劣化から守り、長持ちさせるメンテナンス方法について紹介していきます。

パッキン劣化の最大の敵は「水分と湿気」です。入浴後は浴室全体に水滴が残り、蒸気がこもることでパッキンが長時間濡れたままの状態になります。この環境こそが、カビや黒ずみが繁殖する温床です。入浴が終わったら、タオルやスクイージー(ワイパー)で壁や浴槽の水滴を拭き取りましょう。特に浴槽のふちや角部分は水が溜まりやすいので、念入りに行うことを心がけてみてくださいね。最後に冷水シャワーを軽くかけて温度を下げると、湿気の発生を抑えやすくなります。毎日のひと手間で、カビの発生率を大幅に減らせます。

汚れや皮脂、石けんカスは放置するとパッキン表面にこびりつき、カビの栄養源になります。強い塩素系漂白剤を多用するとパッキンが傷み、弾力を失う原因になるため、普段の掃除は中性洗剤が基本です。洗剤をぬるま湯で薄め、柔らかいスポンジで円を描くように優しくこすります。黒ずみが取れにくい場合は、カビ取り剤をティッシュに染み込ませ、パッキンに貼り付けて10分ほど置く「湿布法」も効果的です。ただし放置しすぎは逆効果になるため、使用後は必ず水でよく流し、乾いた布で拭き上げましょう。こうしたケアを週1回ほど続けると、長期間きれいな状態を維持できます。

どれだけ掃除をしても、浴室に湿気がこもると再びカビが発生します。入浴後はすぐに換気扇を回し、最低でも1~2時間は稼働させておくのが理想です。窓がある場合は開けて外気を取り入れると、湿気の排出がさらにスムーズになります。また、換気扇フィルターが汚れていると換気効率が落ちるため、月に1回程度は掃除をしておきましょう。浴室全体の湿度を下げることで、パッキン内部への水分浸透を防ぎ、カビやひび割れの発生を抑えられます。換気を「入浴の締め作業」として習慣化することが、パッキンを長持ちさせる最大のコツです。

浴槽のパッキン般的に、約5〜10年程度で交換するのが望ましいとされていますが、使用環境や掃除頻度によって前後します。触ったときに弾力がなく、押しても元に戻らないような状態なら、すでに劣化が進行しているサインですので交換を検討すべきタイミングです。また、黒ずみが何度掃除しても再発する場合や、パッキンの端がめくれて隙間ができている場合も交換が必要です。小さな隙間から水が入り込み、壁や床下の木材を腐らせる恐れがあるため、早めの対処が重要です。最近ではDIY用のパッキン材も市販されていますが、古いシリコンをきれいに除去しないと密着不良を起こすこともあります。DIYは思わぬトラブルにつながることもありますので、プロの業者に依頼しましょう。状態が軽度なうちに交換しておくことで、防水性を保ち、浴室全体の寿命を延ばすことにつながります。

劣化が進んだパッキンや、カビが内部まで入り込んでしまった場合は、プロの業者に依頼するのが確実です。専門業者は古いパッキンを丁寧に除去し、下地をしっかり乾燥させたうえで新しいシーリング材を施工するため、仕上がりが均一で耐久性も高くなります。特に浴槽と壁の間にわずかな段差やひび割れがある場合、自分で施工すると隙間ができてしまうことで、水漏れの原因になることもあります。その点プロなら素材や環境に合わせたシーリング材を選定してくれるため、再発リスクを最小限に抑えられます。費用の目安は1〜3万円ほどで、浴室全体の防水チェックやカビ除去を同時に行ってくれる業者もあります。見た目の美しさだけでなく、防水性・耐久性を確実に回復させるためには、専門家のメンテナンスを定期的に受けることが安心です。

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