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トイレのつまりにクエン酸は使える? 正しい使用方法とつまり予防法について

お役立ちコラム

トイレの掃除にクエン酸系の洗剤を使用されている方も多いかと思いますが、トイレがつまった時にもクエン酸が使えるのか気になったことがあるという方も多いのではないでしょうか。実際にクエン酸を使ったつまり解消法なども当コラムでたくさんご紹介をしてきましたが、クエン酸だけでつまり解消できるのか、気になるところではありますよね。今回はそんなお掃除アイテムとしても役に立つクエン酸について、クエン酸の具体的な効果とトイレつまりに有効かどうかについて詳しく解説をしていきます。

掃除用クエン酸にはどんな効果がある?

クエン酸と聞くと酸っぱいイメージを持たれる方も多いかと思います。クエン酸は柑橘類に含まれており、私たちの身近にある食品添加物の一種でもあります。そのためクエン酸と聞くと酸っぱいイメージをする方が多いです。そんなクエン酸ですが、具体的には「医薬品」「食用」「その他(工業用や掃除用」に分類されており、それぞれクエン酸の純度によって区分けされています。医薬品や食用はクエン酸の純度が99.5%以上、掃除用などに使われるものは99.5%未満であるものが多いですが、その純度は製品によっても異なります。そんなクエン酸ですが、食品においては酸味による爽やかな風味を作ることができますが、掃除ではどのような効果があるのでしょうか。掃除でクエン酸を使うことによって得られる効果について見ていきましょう。

カビ防止や除菌効果

クエン酸は酸性の物質であるため、トイレに住み着くカビや雑菌の繁殖を防止し、トイレを衛生的な環境に保ってくれる働きがあります。また具体的には、クエン酸は最近の細胞膜を攻撃し細胞の構成を変えることで、カビの生存や繁殖を抑制します。カビは人が吸い込むことでアレルギーを引き起こすこともあるため、クエン酸を使って掃除をしていくことで、私たちの健康を守ることもできます。また雑菌は異臭がするため、クエン酸による掃除で雑菌を増やさないようにすることができ、気持ちよくトイレを使用することができます。

アンモニア臭の軽減

人間の尿はアンモニア臭と呼ばれる嫌な臭いを放ちます。実際には尿として放出された段階ではアンモニアの臭いはしませんが、尿が空気中の細菌と合わさることで尿素が分解され、臭いの放つアンモニアへと変化します。このアンモニア臭は、トイレの便器などに付着している場合、掃除をしないときれいに取り除くことができません。アンモニアはアルカリ性の性質を持っているため、掃除用具として酸性のクエン酸と反応することで中和され、アンモニアの嫌な臭いも落としやすくなります。またクエン酸をトイレの清掃に使用すると便器にクエン酸が残留し、尿から発生するアンモニア臭を中和し、トイレの空気をより快適な状態に戻すことができます。

尿石や水垢汚れを落としやすくする

クエン酸はアルカリ性の汚れを中和し、汚れを落としやすくするため、尿が付着してかたまってしまっている尿石や水垢にも有効です。便器以外にも、手洗い器の水垢が気になるという方にとっては、クエン酸はきれいに水垢を落としてくれるためとても効果的な掃除アイテムです。ただし、尿石や水垢が長い期間放置されてしまっていると、簡単に汚れが落ちないこともあるため注意が必要です。

トイレつまりにクエン酸単体は無効! つまり解消には重曹も必要!

ここまでで、トイレ掃除にクエン酸が有効であることが分かりましたね。尿石などを落とすことができるクエン酸なら、トイレがつまった際にも使えそうな気がしますよね。しかし残念ながらトイレつまりに対してクエン酸を単体で使っても、つまりを解消する効果は望めません。しかしクエン酸に重曹を組み合わせて使うことで、トイレつまりを解消することは可能です。では具体的にどのようにしてトイレつまりを解消すればいいのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

クエン酸と重曹を使ったトイレつまり解消法

用意するのは、クエン酸、重曹、ぬるま湯の3つです。クエン酸と重曹は掃除用の物があれば、掃除用の物を使うようにしましょう。まずは先に重曹を大さじ1杯分程度入れ、すぐにクエン酸を大さじ2杯分程度入れます。その後に、用意していたぬるま湯を500㎖程度トイレに流し込みます。この際のぬるま湯は熱湯だとトイレの便器を傷める原因にもなるため、50~60度程度の温度にしておくようにしましょう。ぬるま湯を注いだら最低30分、理想としては1時間程度放置するようにしましょう。クエン酸と重曹を組み合わせることで中和反応が起き、発生した泡により汚れやつまりを刺激して、つまり解消を手助けする効果が見込めます。1時間程度放置し、トイレのレバーを引いて流れればつまり掃除は完了です。

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クエン酸と重曹でも解消しない場合は?

トイレのつまりで、クエン酸と重曹で対処できるつまりは軽度なトイレットペーパーや便、嘔吐物などのつまりです。固形物が排水管につまってしまったことによるつまりや、便が多すぎるつまりなどの場合は、クエン酸と重曹の中和反応ではつまりを解消しきれないこともあります。では、クエン酸と十三では対応しきれなかったトイレつまりには、どのようにして対処すればいいのでしょうか。クエン酸と重曹以外のトイレつまり解消の方法について、一緒に見ていきましょう。

ラバーカップを使う

簡単に解消しないトイレつまりに対しては、ラバーカップ(すっぽん)が有効です。ラバーカップはホームセンターなどで簡単に入手することができ、小型のもので500円程度、普通程度の大きさであれば1,000円前後で購入できるものがほとんどです。更に強力なものであれば、真空式パイプクリーナーというものもあり、ラバーカップよりもつまり汚れに対して強力に作用します。ラバーカップにしても真空式パイプクリーナーにしても、使い方は単純です。使い方についての解説は以下の記事で詳しく解説しておりますので、是非参考にしてみてくださいね。

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プロの業者を呼ぶ

トイレつまりは、配管奥などであれば自分で対処できないものもあります。特に配管の劣化でつまりが発生している場合、配管の交換の必要性も出てきます。このようなケースではクエン酸やラバーカップなどで対応できませんので、プロの業者に修理依頼をする必要があります。また、つまりが頑固な場合も家庭用のグッズでは難しいことが多く、業者の工具でつまり解消をしてもらう必要があります。トイレつまりなどでは、ほとんどの業者がすぐに駆けつけれくれますので、インターネット検索などでトイレつまりに対応している業者を確認してみましょう。

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トイレつまりは、最初は「水が少し流れにくいだけ」と軽く考えがちですが、放置すると家庭や住宅環境にさまざまな悪影響をもたらします。時間が経つほど水が逆流したり、配管や住宅内部が損傷したり、健康や快適な生活に直結するリスクも高まります。思っているよりも、トイレつまりを放置するリスクは大きいものです。そこでここでは、トイレつまりをそのままにした場合に生じる具体的なリスクを詳しく解説していきます。

トイレつまりを放置すると、排水がうまく流れずに便器から水が逆流してあふれることがあります。初期は便器内の水が少し増える程度でも、時間が経つと水位が上がり、床や壁、隣接する家具や収納まで水が広がる可能性があります。特に木材の床や壁材は水を吸収しやすく、腐食や変形、反りなどの物理的ダメージが発生しやすくなります。さらに、あふれた水が洗面所や浴室、廊下にまで流れ込むと、住宅全体の損傷範囲が広がり、カビや菌の繁殖にもつながります。実際に水が逆流すると、床や家具が濡れて使えなくなったり、掃除や片付けに長時間を要したりするため、家族の生活が一時的に大きく制限され、日常動線にも支障が出ることがあります。逆流やあふれによる水の被害は、初期の段階で気づいていれば簡単に対処できる場合でも、放置すると修理や清掃の手間・費用が格段に増えるリスクがあります。また逆流した水の量が多いと、内水氾濫のような状態になってしまい、トイレ周辺が床上浸水の状態になってしまうリスクも高まります。

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トイレつまりによって排水が滞ると、便器内や排水管内に悪臭がこもりやすくなります。水が流れない状態が続くと、排泄物やトイレ内の残留物に細菌やウイルスが繁殖し、衛生環境が悪化します。この悪臭や菌の繁殖は家全体に広がることもあり、生活の快適性が著しく低下します。実際に悪臭が強まると、トイレだけでなく居室や廊下にまで臭いが届き、家族がリビングや寝室で過ごす際にも不快感が生じることがあります。特に子どもや高齢者、免疫力が弱い人がいる家庭では、感染症やアレルギー症状の悪化、呼吸器系のトラブルなど健康被害が発生するリスクも高まります。また、臭気や衛生面の悪化は心理的ストレスにもつながり、家族全員の生活の質を下げる要因にもなります。トイレの使用をためらうことで日常の行動パターンが制限され、家庭内のストレスや不便さも増大します。

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トイレつまりを放置すると、排水の圧力や滞留した水の影響で配管や排水設備が損傷する可能性があります。特に古い配管や素材が弱い配管では、つなぎ目や継ぎ目にひび割れや漏水が生じやすくなります。さらに、配管内部で固形物や紙が長時間滞留すると腐食が進み、配管内で新たなつまりが発生しやすくなります。こうした損傷は目に見えない部分で進行することが多く、発見が遅れるほど修理費用も高額になり、床下や壁内の大規模な補修が必要になることもあります。実際に配管が破損すると、トイレだけでなく洗面所や浴室の排水にも影響が及び、使用できない状態が長期間続くことがあります。水漏れによる床や壁の腐食、カビの発生は、住宅の耐久性を著しく低下させ、生活空間全体の安全性にも悪影響を与えます。配管や排水設備の損傷は目に見えないリスクだからこそ、放置は非常に危険です。

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トイレつまりによって水が逆流すると、床や壁、天井材にまで水が浸透し、建材の腐食や変形を引き起こす可能性があります。木材や床材の腐敗、壁紙の剥がれ、天井や畳の損傷など、住宅内部の損害が広範囲に及ぶことがあります。さらに、湿った環境が長期間続くとカビやダニが発生し、健康被害やアレルギーのリスクも高まります。実際に水漏れが起こると、床が湿って歩きにくくなったり、家具や家電が使えなくなるなど、日常生活に直接的な支障が生じます。また、カビや湿気による臭いや不快感が住環境全体に広がり、快適性を大きく損ないます。水漏れによる損傷は時間とともに深刻化するため、初期段階で対処できなければ修理範囲や費用が膨らむ可能性が高くなります。

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トイレつまりを放置すると、家族や同居人が自由にトイレを使えなくなり、生活の便利さや日常生活の自由さが失われます。特に朝の忙しい時間帯や夜間など、複数の家族が同時にトイレを使用する必要がある場面では、順番待ちや不便さが日常的なストレスの原因となります。悪臭や不衛生な状態が続くことで、居住空間全体に不快感が広がり、リビングや寝室で過ごす時間にも影響が出ることがあります。また、来客時や在宅勤務中、子どもが自宅にいる場合など、トイレ利用が制限されることで家庭内のフラストレーションが高まり、家族間の会話や関係性に緊張をもたらすこともあります。さらに、長期間にわたる不便さや衛生状態の悪化は精神的負担を蓄積させ、睡眠の質の低下や集中力の低下、イライラや不安感の増加など、健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。生活全体の質を低下させるリスクとして、トイレつまりの放置は決して軽視できない問題であり、家庭内の快適さや安心感、日常のスムーズな生活を維持する上で重大な影響をもたらします。

トイレつまりを予防する方法とは?

今回はトイレつまりの解消方法について、詳しく解説をしてきました。トイレは毎日使うものですので、できればトラブルは避けたいところですよね。そこで、最後にトイレつまりを予防する方法について解説していきます。普段のちょっとしたことでも、トイレのつまりは十分予防することができます。トイレつまりを頻繁に起こしてしまっているという方は、是非参考にしてみてくださいね。

トイレットペーパーを使い過ぎない

トイレットペーパーは0.8m~1m程度が理想的な一回当たりの使用量と言われておりますが、ほとんどの方がこの量よりも多く使っているケースが多いです。特にトイレットペーパーを手に取る際に無意識にガラガラとロールを回している、という方は要注意です。0.8m~1m程度のトイレットペーパーを、是非測り取って手に持ってみてください。おそらく「意外と少ない」と感じるはずです。しかし、本来であればその少ない量で足りるものも、無意識で合ったり知らないために大量に使って流してしまい、つまりの原因になることがあります。トイレットペーパーのつまりは特につまりトラブルの中でも多いため、是非意識して気を付けてみてくださいね。

便が多い場合は分けて流す

トイレットペーパーに次いで多いのが、便が多すぎたために起こるつまりです。一回の量などはその日の体調や個人差にもよりますが、いつもよりも少し多いと感じた場合には、途中でトイレを一度流すなどするだけでも便によるつまり予防になります。水圧が弱いトイレや節水型トイレなどの場合は、流す際の水力が弱いこともありますので、こまめに流す工夫をしましょう。

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定期的なトイレメンテナンスを行う

トイレの掃除はもちろんのこと、業者に依頼して行うトイレメンテナンスもつまり予防には重要です。配管など目に見えない部分は、どうしても個人での対応が難しいケースが多いです。また、市販のパイプクリーナーを使用していても、配管の奥まではきれいにすることができません。そのため、トイレのメーカーが推奨するタイミングで定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。メーカーによって推奨しているメンテナンスのタイミングは異なりますが、小さな部品などのメンテナンスは5年ごとを推奨しているメーカーが多いです。異常がないかだけではなく古くなった部品の交換も考慮すると、5年ごとのメンテナンスを計画しておくと安心ですね。

まとめ

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。

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