お風呂のリフォームと聞くと、多くの方が「お風呂の全てを丸ごと変える」というイメージをされるのではないでしょうか。しかしお風呂のリフォームを全て行おうとすると、平均で100万円~200万円程度、小さなユニットバスでも最低50万円ほどと非常に高額です。そのため、なかなか踏み込めないという方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが「エコバスリフォーム」です。エコバスリフォームはお悩み部分のみをピンポイントでリフォームし、費用を最大限に抑えるリフォーム方法のことです。では具体的にはどのような場合にエコバスリフォームは向いているのでしょうか。また費用や施工期間も気になるところですよね。今回は弊社の事例を元に、エコバスリフォームについて詳しく解説をしていきます。
エコバスリフォームとは?

エコバスリフォームという言葉を初めて聞いた、と言う方も多いかと思いますので、まずはエコバスリフォームという言葉についてお話をしていきます。エコバスリフォームとは、既存の浴室や浴槽を維持したまま塗装、シート、パネルなどでリフォームする工法のことです。リフォームというと既存素材を完全に取り除き、新しい物を設置するというイメージを持たれるかと思いますが、エコバスリフォームは上から改良を重ねることできれいに見せるという方法を採用しています。廃材なども必要最低限で環境に優しいリフォーム工法であることから、「エコ」と言われている理由になります。
費用相場は30万円前後
浴室全体のエコバスリフォームでも、費用は30万円前後となっており、従来のリフォームよりもかなり安く費用を抑えることが可能です。更に部分的な床だけ、壁パネルだけ、という場合は20万円以内で収まる場合が多いです。もちろんあくまで相場であり、浴室の広さや求めるリフォームのグレード、使用する塗料の種類などにより金額が変動することはありますが、エコバスリフォームは低価格で実現可能であると言えます。
施工期間は半日~3日程度
施工場所やリフォーム内容によりますが、施工期間は早くて半日程度、長くても3日以内で完了します。全体的なリフォームを行うと4日~5日程度はかかるため、毎日使うお風呂が1日でも早く通常通り使えるというのは、嬉しいポイントですね。施工中は当然ですがお風呂は使えない状態になりますので、数日かかる場合は近くの銭湯などを調べておくと安心です。
エコバスリフォームのメリットは?

既に文中でも触れている部分もありますが、ここではエコバスリフォームを行うことで得られるメリット面について解説をしていきます。普通のリフォームと比べて、エコバスリフォームを行うことでどんないいメリットがあるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
費用が安い
費用が安いというのは、エコバスリフォームを行う上での最大のメリットかと思います。文中で解説をしている通り、フルリフォームと比べてエコバスリフォームはかなり安い費用の中でリフォームが可能です。生活に不便だと感じる部分をピンポイントでリフォームしたい、などの目的がある方であればエコバスリフォームは非常にコストパフォーマンスの高いリフォームです。
工期が短い
フルリフォームと比べて、エコバスリフォームは工期が短く済むのも魅力のひとつです。リフォームを行う場所によって変動はあるものの、日常生活に欠かせないお風呂が長い期間使えないとなると、ストレスにもなりますし小さいお子さんやご高齢の方がいらっしゃると更に大変です。こうした日常生活のストレスや大変さを最小限に抑えることができるのは、エコバスリフォームならではのメリットです。
ユニットバスにはない雰囲気を出せる
お使いのお風呂がユニットバスであれば、種類は選べても内装のパターンは決まっています。しかしエコバスリフォームを行うことで、部分的に好きな色や素材を使うことができますので、お風呂の内装が一味違った好みの雰囲気を出すことができます。お風呂の素材を自分たちで決めたかのような特別感を出せるため、長く使ってきたお風呂にも飽きが出ずデザインを楽しむことができます。
環境にやさしく、廃材を最小限にできる
エコバスリフォームの大きなメリットのひとつは、環境負荷を軽減できる点です。フルリフォームでは、既存の浴室をすべて解体し、多くの廃材が発生します。これは産業廃棄物として処理されるため、環境への負担が大きくなりがちです。一方、エコバスリフォームでは、浴室の一部だけを改修することが多く、既存の設備や構造を活かした施工が可能です。そのため、廃棄物の量を最小限に抑えることができ、処分費用も削減できます。省資源・省エネルギーの観点から見ても、エコバスリフォームは持続可能な社会に向けた選択肢とも言えます。最近ではSDGsや脱炭素社会への関心が高まっており、エコリフォームという選択は住まい手の意識の高さを反映するものでもあります。公共機関などの大きな工事ではなくても、近年は一般住宅での環境問題の取り組みも積極的に行われていますので、この機会に検討してみるのもいいかもしれませんね。
必要な部分だけ改善できる自由度の高さ
フルリフォームでは、浴槽、床、壁、天井、配管などをすべて一新するため、工事の範囲が広くなりがちです。しかし実際には、「浴槽だけが古くて使いづらい」「床の滑りやすさだけを改善したい」など、すべてを取り替える必要がないケースも多くあります。そうしたときに選ばれるのが、部分的なリフォームに特化したエコバスリフォームです。エコバスリフォームであれば、使用頻度や劣化の程度に応じて、必要な部分だけを的確に改修できます。たとえば「浴槽の表面に傷やシミが目立つが、壁や床はまだきれい」といった場合には、浴槽だけの交換や再コーティングで対応可能です。また「カビが目立つ目地部分をパネルに変更したい」「手すりを追加して安全性を高めたい」など、機能性や安全面の強化にも柔軟に対応できます。このように、住まい手のニーズや予算、ライフスタイルに応じてプランをカスタマイズできる点が、エコバスリフォームの大きな魅力です。無駄な工事を省くことで、コストを抑えつつも必要な快適性や機能性をしっかり確保できるため、非常にコストパフォーマンスの高いリフォームといえます。
住みながらでもリフォームしやすい
フルリフォームの場合、浴室の全体を解体・再構築するため、大がかりな工事となり、数日間お風呂が使えないこともあります。工事の騒音や粉塵の問題もあり、仮住まいが必要になるケースも少なくありません。これに対し、エコバスリフォームでは、短期間で施工が完了し、必要最低限の工事で済むため、住みながらの施工が比較的しやすいという特徴があります。とくに高齢者がいるご家庭や、毎日入浴が欠かせない小さなお子さんがいるご家庭では、日常生活をなるべく乱さずにリフォームできることは大きな利点となるでしょう。施工中でも生活リズムを崩しにくい点が、エコバスリフォームの実用的な魅力のひとつです。
エコバスリフォームのデメリットは?

エコバスリフォームはメリット面ばかり目立ちやすいですが、エコバスリフォームならではのデメリット面も存在しています。そのため施工を決める前に、必ずデメリット面を確認し、よく吟味した上で契約をするようにしましょう。
下地のトラブルに気付けないことがある
エコバスリフォームは既存の素材に問題がなければ、上から重ねてリフォームを行っていきます。そのため、問題がないように見えた既存の素材が実は水漏れトラブルなどを起こしていても、上から素材を重ねてリフォームすることで更にトラブルに気付きにくくなってしまいます。水漏れトラブルを起こしていると、ユニットバスを支えている部分の構造がダメになってしまったりと、大変危険な状態になります。施工を行う業者はトラブルが起きていないかももちろん確認しますが、ユニットバス内部のトラブルは解体しないと気付けないことも多く、万が一既に水漏れトラブルなどが発生してしまっている場合、気付かないうちに被害が大きくなってしまうこともあります。
メンテナンスが必要になる
張り付けた壁や床が剥がれてしまう、塗装が剥がれてしまうなど、エコバスリフォームを行っても使う頻度によっては劣化していきます。そのためエコバスリフォームをしたからずっと放置でいい、というわけではなく、他の水回りと同様に定期的にメンテナンスを行っていく必要があります。またエコバスリフォームは浴室そのものを新しくしているわけではありません。浴室の耐用年数が長ければ、時にはフルリフォームをした方がいいケースもあります。古く全体的に劣化している浴室を部分的に改善しても、他の部分でまた修理が必要になるなど、結果としてメンテナンス回数が増えてしまうこともありますので、状況に応じてフルリフォームの検討も必要です。
施工できる業者が少ない
実はエコバスリフォームは、施工できる業者が少ないです。そのため今までメンテナンスを依頼していた業者にお願いしても、「うちでは部分的なリフォームはできない」と断られてしまうなんてケースもあります。エコバスリフォームを取り扱っている業者は、水回りの全体的なリフォームを行っている業者が多いため、依頼する際には施工対応していう業者を探すところから始めなければいけません。
デザインや仕様の自由度に限界がある
エコバスリフォームでは既存の浴室構造を活かしながら改修するため、自由にレイアウトを変更したり設備の位置を大きく動かしたりすることは難しいという制限があります。たとえば「浴槽の位置を変えたい」「洗い場を広くしたい」といった大幅な間取り変更は、エコバスリフォームでは対応できないケースが多いのが実情です。これに対し、フルリフォームであれば構造ごと変更できるため、より自由なプラン設計が可能になります。そのため「せっかくリフォームするなら空間全体の使い勝手も良くしたい」と考えている方には、エコバスリフォームだとやや物足りなさを感じる場合もあるでしょう。目的によってはエコバスリフォームではなく、フルリフォームも選択肢として検討すべきです。
築年数が古い場合には不向きなこともある
築年数が20~30年以上経過している住宅では、エコバスリフォームが適さない場合もあります。というのも、古い住宅では配管の劣化や防水層の破損、断熱材の劣化など、見えない部分に深刻な問題が発生しているケースが多いためです。こうした内部の問題を見落としたまま表面だけをリフォームしても、後々トラブルが再発したり、水漏れやカビの原因になってしまう恐れがあります。エコバスリフォームでは内部構造をすべてチェックできるわけではないため、築年数が古い住宅ではフルリフォームの方が安心です。リフォーム前には住宅の状態をしっかり診断し、エコバスリフォームが本当に適しているのか、慎重に判断することが大切です。
製品選びに制限が出る場合がある
エコバスリフォームでは既存の構造に合わせてパーツを選ぶ必要があるため、使用できる製品や素材に制限が出ることもあります。特に、浴槽や壁材、床材などは特定の規格サイズや材質に限られてしまう場合があり、選べるバリエーションがフルリフォームよりも少なくなる傾向にあります。たとえば「天然素材の壁にしたい」「特定メーカーの高機能浴槽を導入したい」といった希望があっても、対応できないことがあります。結果として、自分の理想通りのデザインや機能性を実現できず、妥協せざるを得ない点がデメリットになり得ます。見た目や質感にもこだわりたい方にとっては、製品選びの自由度が限られることを事前に理解しておくことが重要です。
エコバスリフォームの実例

ここまでで、エコバスリフォームについてや、エコバスリフォームのメリットデメリットについて知っていただけたのではないでしょうか。それではここからは実際に、弊社で施工した実例写真を元にエコバスリフォームをすることによって改善できるポイントを解説していきます。また他の業者に断られてしまったと言う方でも、弊社はエコバスリフォームや水回りのリフォームをお受けしておりますので、是非お気軽にご相談くださいね。
①K様(多摩市のご自宅)
Before

After

こちらのお客様はお風呂の床材のリフォームを検討されていました。beforeのお写真だと、お風呂の床タイルに石鹸カスなどが付着してしまっております。毎日丁寧に掃除を行っていても、タイル表面に小さな傷などができることで、その間に石鹸カスが入り込んでしまい汚れて見えてしまうことがあります。また冬場はタイル床の場合とても冷たく感じてしまい、冷えや湯冷め、ヒートショックなどの要因にもなってしまいます。そうしたお悩みを解決すべく、タイルの上から新しい床材を貼り付け、見た目を美しくすると同時に、冬場でも冷えない床に生まれ変わりました。同時に壁タイルもパネルに張り替えることで、全体的に新しく綺麗なお風呂へイメージチェンジしました。また小さな部分ですが、実はよく見ると排水口も新しくコンパクトなサイズになっています。排水口などの金物部分は存在感をあまり出さないことで、お洒落で洗練されたイメージに近づきます。
◎施工事例紹介ブログはコチラ!
多摩市 エコバスリフォーム
https://www.elife-suidou.com/2023/03/02/9461/
②K様(坂戸市のご自宅)
Before

After

こちらのお宅は床のみのエコバスリフォームを行いました。beforeの床材は小さなタイルですが、経年劣化によりタイル床の一部分が剥がれてしまっています。剥がれたタイル部分を避けながら入浴をしなければならず、K様の大きな負担になっていました。その問題を解決すべく、この場合は既存タイルを取り除き新しい床材へ変更をしております。エコバスリフォームは原則的には既存の物を撤去せずに行いますが、既存部分が破損している場合は取り除いて十分な処置を行った後で部分的なリフォームを行うこともできます。そのため破損があるという方でも、部分的なリフォームが可能ですので是非お気軽にご相談くださいね。
◎施工事例紹介ブログはコチラ!
坂戸市 浴室床リフォーム
https://www.elife-suidou.com/2022/08/23/9488/
まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。