最近では、まとめ買いや在宅時間の増加により、2台目の冷蔵庫を設置する家庭が増えています。しかし、セカンド冷蔵庫は設置場所が限られるため、水漏れトラブルが起きやすいという一面もあることをご存じでしょうか。これからセカンド冷蔵庫を考えている、という方は、設置場所や水漏れトラブルには特に注意しなければいけません。そこで今回の記事では、セカンド冷蔵庫の水漏れ原因から、置き方や設置時の注意点、防止策までを詳しく解説していきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
セカンド冷蔵庫で水漏れが起きる主な原因とは?

本来、冷蔵庫は設計段階から置き場が決められており、配線や防水への配慮などは最初から検討されているものです。一方で後から設置することになったセカンド冷蔵庫は、当初の予定にはない置き場所に設置することがほとんどですので、予想していなかったトラブルを引き起こすことがあります。では、実際にどんなことが原因で、具板的にどのような水漏れトラブルが起きるのでしょうか。ここでは、セカンド冷蔵庫による水漏れトラブルの原因について詳しく解説していきます。
結露による水たまり
セカンド冷蔵庫は、ガレージや納戸、廊下など、室内でも温度や湿度の変化が大きい場所に置かれることが多く、その結果として内部と外気の温度差によって結露が発生しやすくなります。さらに結露は特に扉周りや庫内の下部、ドアポケットに水滴として現れ、放置すると床に垂れて水漏れのように見えることがあります。夏場や梅雨時期は特に湿度が高く、結露が頻発しやすくなるため、設置環境によっては結露による床材やクロスの腐食なども発生する可能性が高まります。また、庫内の食品からも水分が発生するため、特に扉の開閉頻度が高い場所では結露がたまりやすくなります。
排水口やドレンホースの詰まり
冷蔵庫には霜取りで発生した水を排水する排水口とドレンホースがあり、この経路を通じて蒸発皿へ水が流れる仕組みになっています。しかし、この排水口やホースにホコリやカビ、食べ物のカスが詰まると、水がスムーズに流れず庫内や下部からあふれ出すことがあります。セカンド冷蔵庫は使用頻度が低く、掃除の機会も少ないため、詰まりに気づかず放置されやすい点も注意です。水漏れの兆候としては、庫内の底に水たまりができる、扉周辺が湿っているなどがあります。
設置環境の湿気や温度差
冷蔵庫の周囲環境も水漏れに大きく影響します。直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接当たる位置に置くと、機体に余計な熱や湿気がこもり、冷却効率が低下して霜取り時に発生する水分量が増加することがあります。また、湿度の高い場所や通気性が悪い狭いスペースでは、庫内外の温度差によって結露が生じやすく、水が床に垂れる原因にもなるのです。冷蔵庫の背面や左右に隙間がないと、空気の流れも滞り温度差がより発生しやすくなり、気付きにくい冷蔵庫の背面や左右に結露がたまってしまるリスクもあります。
経年劣化による部品トラブル
長期間使用している冷蔵庫や、中古のセカンド冷蔵庫では、ドレンホースの劣化、パッキンのひび割れ、蒸発皿の破損などの部品トラブルによって水漏れが発生することがあります。特に古い機種は内部構造が複雑で、経年劣化が原因で水の流れがスムーズにいかなくなるケースも少なくありません。また、長く使用していると庫内の結露水が通常より多く発生し、ドレンホースの耐久性が低下することで漏れが増えることもあります。普段使いの冷蔵庫であれば気付けるような部品トラブルも、使用頻度が少ないセカンド冷蔵庫では気付けず、被害が大きくなってから気付くケースが多いです。
セカンド冷蔵庫の水漏れトラブルを予防する方法とは?

セカンド冷蔵庫は設置場所が限られ、通気や水平の確保が不十分になりやすいため、どうしても水漏れトラブルが起きやすいものです。しかし、ちょっとした工夫をすることで、水漏れによるトラブルやリスクを大きく減らすことができます。では具体的に、どのような工夫をすればセカンド冷蔵庫を快適に使いながらも、水漏れトラブルを予防することができるのでしょうか。ここでは、設置時の工夫から日々の使用方法の注意点まで、水漏れを未然に防ぐための具体的な方法を解説していきます。
水平を確認して設置する
冷蔵庫は水平に設置されることを前提に作られており、わずかな傾きでも内部のドレンホースや蒸発皿の排水がうまく流れず、水漏れの原因となります。セカンド冷蔵庫はガレージや納戸、廊下など、床が完全に平らでない場所に置かれることが多く、見た目では傾きに気づかないこともあります。また、床が柔らかい場合や古い床材だと、冷蔵庫の重みでさらに傾く可能性があります。設置前には水平器で傾きを確認し、脚の高さを微調整することが大切です。さらに、床に補強用の板やマットを敷くと安定性が増し、排水だけでなく冷却効率の低下も防ぐことができますよ。水平にすることは、水漏れ防止だけでなく、冷蔵庫の長寿命化や電気代の節約にもつながる重要なポイントです。設置に不安がある方は、冷蔵庫を依頼した際に業者に設置をしてもらえるか、予め相談をしておくと安心ですよ。
十分な隙間を確保する
冷蔵庫は背面や側面に適切な隙間を設けることで、熱を逃がし、霜取りや冷却効率が正常に働きます。狭いスペースに無理やり置くと、壁や家具に密着して通気が妨げられ、霜取り時に発生する水分が蒸発しきれず、床に漏れることがあります。また、密着している部分は結露しやすく、カビや腐食の原因にもなります。最低でも左右5cm、背面10cm程度の隙間を確保することが推奨されていますので、設置の際は注意しましょう。加えて、扉の開閉に十分なスペースを確保することも重要です。これにより、開閉時に庫内の温度差による結露も軽減され、水漏れリスクを大幅に減らせます。設置時に少し工夫するだけで、長期的に見て冷蔵庫の性能を安定させることができます。
排水口やドレンホースを定期的に掃除する
冷蔵庫内で発生した水は、排水口やドレンホースを通って蒸発皿に流れる仕組みになっています。しかし、ホコリや食品カス、カビなどが詰まると、水が溢れて床に漏れる原因になります。特にセカンド冷蔵庫は使用頻度が低く、掃除のタイミングを逃しやすいのが問題です。定期的に排水口やホースを確認し、ブラシや柔らかいスポンジで詰まりを取り除くことで、スムーズな排水が保たれます。掃除を習慣化することで、水漏れを未然に防ぐだけでなく、冷蔵庫内部の衛生も保てます。特に梅雨や湿気の多い時期は、詰まりやすくなるため注意が必要です。
防水マットやトレイを敷く
セカンド冷蔵庫を置く場所は湿度が高い場合や、木材や畳など水分を吸いやすい床材の上であることが多く、万が一の水漏れが床のダメージにつながることがあります。防水マットやトレイを敷くことで、水漏れや結露による床の被害を防ぐことができます。さらに、トレイに水が溜まることで、早期に水漏れに気づきやすくなるというメリットもあります。特に古い木材の床や畳の上に置く場合は必須といえる対策です。トレイは洗いやすい素材のものを選ぶとメンテナンスも簡単で、常に清潔に保つことができます。小さな工夫ですが、被害を最小限に抑える効果は非常に大きいです。
定期的に庫内の整理と換気を行う
庫内に食品を詰め込みすぎると、冷却効率が下がり結露が発生しやすくなります。ドアの開閉による温度変化や湿気も加わると、水漏れが起きやすくなります。また、セカンド冷蔵庫は使用頻度が低く、庫内の霜取りや換気が十分でない場合も多いため、定期的に食品の整理と換気を行うことが重要です。庫内の整理によって、空気の循環が良くなり、霜や結露が減ります。さらに、設置場所の換気を意識することで湿気のこもりを防ぎ、水漏れリスクを大幅に下げることができます。日々のちょっとした習慣が、セカンド冷蔵庫を長持ちさせる秘訣です。
セカンド冷蔵庫から水漏れした場合の対処法とは?

どんなに普段気を付けていても、水漏れは予想しないタイミングで発生してしまうものです。しかし、水漏れは発生しても正しく対処できていれば、被害の拡大を最小限に抑えることもできます。そこでここでは、セカンド冷蔵庫を使っていてもしも水漏れしてしまった場合、どのように対処をすればいいかについて詳しく解説していきます。
水をすぐに拭き取る
水漏れが発生した場合、まずは庫内や付近の床などにたまった水を拭き取ることが最優先です。放置すると床材や周囲の家具にダメージを与え、カビや腐食の原因になります。水が蒸発して水垢になることで、周辺のクロスや床材が傷んでしまうこともあります。そのため、水漏れや結露に気付いた場合はすぐに、吸水性の高いタオルや雑巾でしっかり水分を取りましょう。床に防水トレイを敷いている場合は、可能であれば冷蔵庫を一度動かし、トレイの水も捨てて底までしっかりと清掃します。さらに、庫内の食品も一時的に取り出し、濡れている場合は乾燥させることで、衛生面のリスクを減らせます。この「すぐに拭き取る」という初動の対応が被害の拡大を防ぐ鍵です。
排水口やドレンホースの詰まりを確認しておく
水漏れの多くは、排水口やドレンホースの詰まりが原因で発生します。庫内底部の排水口やホースをチェックし、ホコリや食べ物のカスが詰まっていないか確認しましょう。詰まりがあれば、柔らかいブラシやスポンジで掃除して通水を確保すると、その後の二次被害を防ぐこともできます。またトラブルが起きていない際でも、普段からこのような定期的な掃除を習慣にすることで、水漏れだけでなく庫内の衛生状態も改善できますよ。特にセカンド冷蔵庫は使用頻度が低く、詰まりに気づかず放置されやすいため、応急処置後も継続的な点検が必要です。
設置環境を見直す
床の傾きや通気不足も水漏れの原因になり得ます。水漏れが発生した場合は、設置場所の水平や隙間の確保、換気状況を確認しましょう。必要であれば冷蔵庫の脚を調整したり、背面や側面に数センチの隙間を作ることで、排水効率や冷却効率が改善され、水漏れの再発を防ぐことができます。また、湿度の高い場所に設置している場合は、換気扇や扇風機で空気の流れを作るなど、環境面での工夫も有効です。設置面で不安があれば、既に冷蔵庫を使っているという方も一度メーカーに直接相談したり、冷蔵庫を買った業者に相談してみると、冷蔵庫の特徴を踏まえたうえでのアドバイスを貰うこともできますよ。
経年劣化や部品の破損が疑われる場合は業者に連絡する
排水口や設置環境を整えても水漏れが続く場合、ドレンホースや蒸発皿、パッキンの劣化など、冷蔵庫本体の部品トラブルが原因の可能性があります。古い冷蔵庫や中古で購入したセカンド冷蔵庫では特に起こりやすく、自己判断で修理すると故障が悪化することもあります。異常を感じたら早めにメーカーや修理業者に相談し、部品交換や修理を依頼することが安全です。水漏れが広範囲に至っている場合には、水漏れ修理専門の業者に並行して相談しておくと、トラブル発生後もすぐに対応してもらいやすくなりますよ。
まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。
